看護師が「やりがいがある仕事を選んでよかった」と思うのはどんな時?

「看護師になってよかった」「大変だけどやりがいがある」と、ほとんどの看護師は感じています。
看護学校に入ろうか迷っている高校生、将来看護師を目指したいと思っている中高生は、看護師という仕事にはどんなやりがいがあるのか知りたいことでしょう。

病棟看護師の多くは【患者さんやそのご家族に感謝された時にやりがいを感じる】と言います。
自分が担当になり、入院から退院までをサポートした患者さんが回復していくなかで感謝してくれる時に「この仕事をやっていてよかった」と思います。
外来看護師も、患者さんの通院が終わるときに感謝してもらえると、やりがいを感じると言います。

【人の生死に関わる仕事ができる】ことにやりがいを感じる看護師は大勢います。
その分、プレッシャーもありますが、命を救うという仕事の一端を担えることから喜びや満足感が得られます。
もちろん、力及ばず亡くなる患者さんもいますが、緩和ケアや終末医療に携わる看護師などは特に、患者さんが望む形で最期の時を迎えられると、「サポートできてよかった」と感じられます。

病棟看護師も外来看護師も、やりがいがあると感じているのは【収入が良い】という点です。
看護師は一般的に給料が高いと言われていますが、病院によって基本給が違うので差があります。
ですが、残業代や夜勤手当があるので同世代の他業種の人と比べると収入は良いです。
年収が安定しているので住宅ローンが組みやすいというメリットもあります。

患者さんに安心感とやすらぎを提供できる

看護師としての仕事のやりがいには、様々なものがあります。

その一つとして、患者さんに安心感と安らぎを与えることが挙げられます。
病院で入院している人や通院してくる人は、何かしらの病気や怪我を持っています。
そのような患者さんが健康的になるためのサポートをするのが、看護師の最も重要な仕事です。
もちろん、直接的には医師が病気を治療することになりますが、それだけで患者さんは完治するわけではありません。
患者さんも相当の努力をする場合があります。

これは、例えばリハビリを想定すると分かりやすいです。
大きな事故をした後は、自分の意思どおりに体はなかなか動いてくれません。
動かすようにするには、相当のリハビリの訓練が要ります。
そんな患者さんの支えになり、リハビリをすると絶対に治るという安心感を与えてあげることも看護師の役割です。

治療中の患者さんは非常に心身共に不安定な状態になっており、安らぎを与えて患者さんがやる気になったり生きる希望を見出した時には、他の仕事では得られないやりがいを感じることができます。
これは、患者さんと普段から接することができて、患者さんのことを十分に知り尽くしているからこそできることです。
日々の細やかな心配りや患者に対する働きかけによって、患者さんとの間に信頼関係が構築されます。
その関係性の中で患者さんが精神的な安心感や与えることは、最新の設備や医療技術だけでは成しえないことでしょう。